Metaの最新広告!ASCの特徴と設定方法を徹底解説

Metaの最新広告!ASCの特徴と設定方法を徹底解説
目次

1.Advantage+ ショッピングキャンペーンとは?

獲得を目的としたMeta広告で昨今注目されている、Advantage+ ショッピングキャンペーン(通称ASCという配信手法があります。

ASCは、従来よりもアップデートされた機械学習による配信と設定の自動化により、効率を最大化した配信が可能なキャンペーンです。

Google広告におけるP-MAXと似た配信手法です。

  • ASCと従来のキャンペーンの違いは?
  • ASCのメリット・デメリットは?
  • ASCで何ができるの?

このような疑問を持っている方へ、今回はMeta広告でいま最注目されているASCの概要やポイントを解説します!

2.Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)の特徴

ASCと従来のキャンペーンとの大きな違いは「自動化」です。
ASCは自動化と新しい機械学習を組み合わせた配信となっており、その特徴は下記のようになっております。

1.機械学習

ASCでは最新のAIが駆使され、従来のキャンペーンよりもアップデートされた機械学習モデルが使われています。 

配信面は自動配置(=全面配置)で、ターゲティングは国のみ指定可能のオールターゲティングです。

このような設定の自動化によりMetaの新しい機械学習モデルを生かせる環境を作り出し、適切な広告を適切なユーザーに配信することで、パフォーマンスを最大化させることができます。

2.クリエイティブ

ターゲットや配信面などを変更できない分、運用レバーは広告のクリエイティブやメッセージとなり、ユーザーの反応が良い広告を追及していくことがポイントになります。

通常では1広告セットの広告数の上限は50個ですが、ASCでは最大150個まで設定ができます。

また、過去に他キャンペーンで設定していたクリエイティブを広告マネージャ上でコピーしてASCで配信することが可能です。

そして、1広告セット内で通常の静止画や動画を設定する広告と、カタログを使用してユーザーによって動的に表示する商品を変える広告の両方を設定できることも、従来のキャンペーンとの違いになります。

これらによりクリエイティブ疲弊とメンテナンスを最小限に済ますことができます。

3.ターゲティング

基本的には国を指定するのみしか設定ができないシンプルで広いターゲティングです。
オプションで、年齢の下限を18~25歳の中から選択できることと、地域の除外を設定することができます。

ASCでは、従来では広告セットを分けて設定しなくてはならなかった新規ターゲットと既存ターゲット(リターゲティングなど)のオーディエンスを、1つの広告セットに統合し配信することが可能です。後述しますが、既存顧客の配信比率を設定でき、新規・既存別のレポートの抽出も可能です。

これにより1キャンペーン内に1広告セットのみの配信設計となるため、コンバージョンの情報が広告セットに蓄積され最適化の機械学習が働きやすいです。

ASCでは、配信設計の自動化とこれらの特徴により、Metaの広告配信のパフォーマンスを最大限に引き出せる配信となっています。

また、このように設定が自動化されたことにより、運用者の設定の手間が省け、設定作業以外に時間を充てることが可能です。

3.Advantage+ ショッピングキャンペーンのコンバージョンポイント

ASCは元々、キャンペーン目的「売上」で、配信の最適化地点となるコンバージョンポイントは「購入」の標準イベントのみが設定可能でした。

そのためASCで配信するためには、配信を最適化させたいコンバージョン地点に「購入」の標準イベントを設置することが条件となっており、違うイベントを設置している場合は変更する必要があったり、それがネックでASCを導入できないといった問題がありました。

しかし、2024年4月ごろからコンバージョンポイントに設定できるイベントが増えました。

現在コンバージョンポイントに設定できる標準イベントは下記です。

  • カートに追加
  • チェックアウト開始
  • 支払い情報の追加
  • ウィッシュリストに追加
  • コンテンツビュー
  • 登録完了
  • トライアル開始
  • サブスクリプション登録
  • 検索
  • 寄付

その他、標準イベント以外に自分で設定できるカスタムイベントもコンバージョンポイントに設定可能です。

また、つい最近ではカスタムコンバージョンもコンバージョンポイントに設定できるようになった広告アカウントもあり、徐々に対象の広告アカウントが増えています

ただし、「購入」の標準イベント以外の設定がまだ適用されていない広告アカウントもありますので、ご留意ください。(※2024年6月時点)

このようなコンバージョンポイントの範囲拡大によりASCの導入ハードルが下がり、獲得を目的としたMeta広告の配信でより一層ASCが増えていくことが考えられます。

4.Advantage+ ショッピングキャンペーンの設定方法

ASCの配信設計は「自動化」されている部分が多いので、設定方法はシンプルです。

1.新規でキャンペーンを作成し、目的は「売上」を選択する

ASC徹底解説 Advantage+ ショッピングキャンペーン管理画面

2.キャンペーン設定を選択する画面で、「Advantage+ ショッピングキャンペーン 」を選択する

ASC徹底解説 Advantage+ ショッピングキャンペーン管理画面

 

3.ASCはキャンペーン階層の編集画面が存在しないため、広告セット階層の編集画面で最適化地点でターゲットや配信期間・予算などの設定する

ここでポイントとなる点を2つ詳しく説明します。

■配信の最適化を設定する

ピクセル→該当の広告アカウントに複数のピクセルが紐づいている場合、配信に使用するピクセルを選択します。

コンバージョンイベント→配信の最適化地点となるコンバージョンポイントを選択します。アカウントによっては、先ほど記載した標準イベントおよびカスタムイベント、カスタムコンバージョンが選択可能です。

ASC徹底解説 配信の最適化設定

 
■既存ターゲットの設定

ASCの特徴の一つとして、新規ターゲットと既存ターゲットのオーディエンスを1つの広告セットで設定して配信できるという点があります。

既存ターゲットとして「エンゲージメントの高いオーディエンス」と「既存顧客」に対象のカスタムオーディエンスをあらかじめ設定しておくと、レポートで「新しいオーディエンス」と「エンゲージメントの高いオーディエンス」と「既存顧客」の内訳の数値を見ることができます。

設定方法は下記の赤枠の箇所をクリックして、「広告アカウント設定」画面で設定します。

ASC徹底解説  既存ターゲットの設定

「広告アカウント設定」画面で、ASCのオーディエンスのセグメントを設定する箇所があるので、それぞれ該当するカスタムオーディエンスを選択もしくは新規作成して設定します。こちらで設定したものが、広告マネージャの広告セット編集画面に自動で反映されます。

ASC徹底解説 オーディエンスのセグメントを設定する箇所

 

また、既存顧客の配信割合を設定することができます。

広告セットの編集画面の予算設定の箇所の「既存顧客の予算上限」という項目をチェックし、既存顧客に配信する予算割合の上限を設定します。

ここで0%と入力すると既存顧客には配信されずに除外配信が可能です。

ASC徹底解説 既存顧客の予算上限

5.ASCでビジネスを拡大させよう!

ASCでは獲得を目的としたMeta広告でパフォーマンスを最大化するのに欠かせない配信手法です。
MetaもASCに注力しているので、今後のアップデートにも注目です!

こちらより、今回ご紹介したASCの弊社実績も記載した、弊社のサービスCCI Agency Conciergeの資料がダウンロード可能です。※広告代理店向けサービスとなります。

資料ダウンロード【CCI Agency Concierge】

meta広告 CCI Agency Concierge資料イメージ

ASC以外でも弊社だからこその高品質なサポートが可能ですので、Meta広告でお悩みごとなどございましたらぜひお問い合わせください!

 

参考:Metaビジネスヘルプセンター Advantage+ ショッピングキャンペーンについて|https://www.facebook.com/business/help/1362234537597370 (2024年6月10日)

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