【Meta注目ツール最新情報】Bid Multipliers/オーディエンスの重み付けで配信強化
今回の記事では、Metaのツールである「Bid Multipliers」についてご紹介いたします。
Bid Multipliersは日本語に直訳すると「入札乗数」で、名前の通り入札金額に乗数をかけることができるツールです。例えばオールターゲティングのASCでセグメントごとに運用調整を行うことができるなど、配信をより強化するためのツールとして注目が高まっています。ツールの仕組みから具体的な設定方法までを詳しくご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
Bid Multipliersとは
Meta広告は通常管理画面上で設定した金額においてオークション方式で配信が行われていますが、「Bid Multipliers」を利用することで、年齢層や配信エリア、配信面などを細かい単位で、1つの広告セット内で入札価格に重みづけをすることができます。
Bid Multipliersは現在、Metaから承認された一部の代理店のみで使用可能となっていますが、弊社はMetaからアルファ版を解放いただいているため、弊社経由でBid Multipliersのご活用が可能です。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
入札乗数のしくみ
Bid Multipliersでは、配信するセグメントに対して重み付けを行う際、乗数を「1」より大きくすることはできません。そのため、配信を少なくしたいセグメントに「1」未満の入札乗数をかけることで重み付けを行います。
配信開始後は、1未満の入札乗数をかけたセグメントは入札に勝ちづらくなり、配信が抑制されます。それに伴って、多く配信したい入札乗数「1」のセグメントの配信が増えます。このようなしくみによって、配信量のコントロールが可能となります。
Bid Multipliersで乗数をかけることができる項目は、以下の通りです。
- カスタムオーディエンス
- 地域
- OS
- 性別
- 年齢
- デバイス
- 配置面
- Metaプラットフォーム
活用メリット
ASC
ASCでは通常オールターゲティングで配信が行われるため、手動のセグメント設定などで配信の運用調整を行うことはできません。しかしBid Multipliersを活用することで、手動で重み付けを行うことが可能になります。Meta のアルゴリズムが把握していない価値あるユーザーカテゴリに対して相対的に配信を強化することができます。また商材によって、適している性別や年齢がある時にASCを活用しながら例えば、「できる限り男性への配信を減らす」といった使い方も可能です。
ASCは配信面も自動的に決定しますが、Bid Multipliersを使用することで、例えば「InstagramストーリーズのCPA/CPCが良くない時はその面の入札価格を下げる」といった調整もできます。
ASCでBid Multipliersを使用したい場合は、通常Metaへの申請が必要となります。弊社ではASCにおいてもBid Multipliersをご活用いただけますので、ご興味のある企業様はお問い合わせください。
通常キャンペーン
通常キャンペーンでは、配信の重み付けを行いたい場合はキャンペーン・広告セットを複数作成する必要がありましたがBid Multipliersを活用することで、同一のキャンペーン・広告セット内で配信の調整を行うことができるため、キャンペーン・広告セットを1本に絞ることができ、最適化の機械学習がより機能するようになります。また、配信設定にかかる時間も短縮することができ、分析や運用調整などに時間をかけることができます。
実施例
オーディエンスやエリアごとに入札乗数をかけることで、KPIに沿って優先したいターゲット順に配信を行うことができます。
まとめ
今回はMetaのツールであるBid Multipliersについてご紹介しました。普段の配信と比べ、より詳細に入札のコントロールやKPIに沿ってパフォーマンスを向上させることができる最新のツールとなっております。
今回の記事でBid Multipliersにご興味を持っていただいた企業様は、CCIでツールのご提供やそれに伴うエラーなどのサポートが可能です。また、CCIではASCにおいてもBid Multipliersを活用した運用調整を行うことができます。既にBid Multipliersをご利用の企業様に関してもサポート可能ですので、ぜひお気軽に下のボタンからお問い合わせください。
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