House of Instagram（HOI）とは？
「House of Instagram Japan」は、Meta日本法人のFacebook Japanが主催する、広告主やマーケターを対象としたイベントです。年に一度開催されており、Instagramを活用したマーケティング戦略の事例や、最新の市場を踏まえたMeta推奨プロダクトなどが、ゲストスピーカーによる講演を交えて紹介されています。
本稿では、ダイレクト案件向けの内容が中心の1日目のセッションから「持続的なパフォーマンス向上のための効果測定」のセッションについて解説します。
「持続的なパフォーマンス向上のための効果測定」
「持続的なパフォーマンス向上のための効果測定」では、Meta日本法人Facebook Japan マーケティングサイエンスパートナー 田中湧也氏が登壇し、広告パフォーマンスを向上させる方法の一つとして、効果測定について説明しました。
Test & Learnの重要性
現代の広告を取り巻く環境として、AIが挙げられます。
AIによって新しい顧客体験が提供できるようになったことで広告効果が向上していく一方、プライバシー保護の観点が重視されるようになりました。
より複雑な環境に対応していくうえで、パフォーマンスはかつてないほど重要になってきています。
田中氏は、その中でパフォーマンス向上のカギとなるのは、Test & Learnであると話します。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
パフォーマンス改善には、検証が必要不可欠です。
この後のパートでは、具体的にどのように検証を進めていくのかをMetaの提供する効果測定ソリューションとともにご紹介します。
Metaの提供する効果測定ソリューション
Metaの提供する効果測定ソリューションの中で、「A/Bテスト」「リフトテスト」をご紹介します。
ABテスト
A/Bテストはクリエイティブや配信面など一部の要素を変えて複数のバージョンを作り、その配信結果を比較する測定方法です。たとえば、商品を使っている様子を写した画像と商品自体の画像など、2つの項目の効果を比較できます。
リフトテスト
リフトテストは、主にコンバージョンリフトとブランドリフトの二種類があります。
コンバージョンリフトテストでは、広告によって生じたインクリメンタルコンバージョンを、アカウントレベルまたはキャンペーンレベルで測定します。コンバージョン案件の効果改善におすすめの測定方法です。
ブランドリフトテストでは、広告想起、認知度、好感度などブランドレベルでの効果を測定することができ、ブランド案件の効果の可視化におすすめの測定方法です。
パフォーマンス改善を目的とした効果測定では、時期的要因やユーザーの変化に影響されやすい前後比較は推奨されておらず、今回ご紹介したABテストやリフトテストがおすすめです。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
どの測定方法を活用すればいい？
各測定方法の特徴を理解し、目的や状況に応じた効果測定手法の選定が必要です。
A/Bテスト：最も効果的な戦略の見極めにおすすめ
A/Bテストは複数の戦略を数値化し比較することができ、最も成果を上げる戦略を決定することができます。例えば、同じ属性のユーザー群に対して最も効果的な広告戦略を判断する際におすすめの測定方法です。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
リフトテスト：異なる属性のユーザー戦略・新規顧客戦略におすすめ
先ほどコンバージョンリフトテストの説明の中で「インクリメンタルコンバージョン」が出てきましたが、まずここでインクリメンタル（インクリメンタリティ）についてご説明します。
インクリメンタリティとは、広告接触により発生したコンバージョン（＝純増コンバージョン）のことです。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
リフトテストによってインクリメンタルコンバージョンを可視化することができるため、異なる属性のユーザー群に対して最も効果的な広告戦略を判断する際や、新規顧客獲得に向けた戦略を立てる際におすすめです。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
また、A/Bテスト・リフトテストの両方で、ASCを活用することによるパフォーマンスへの影響を測ることができます。ASC導入による実績もございますので、ご質問やご相談等がございましたらお気軽にお問い合わせください。
＊ASCに関する記事はこちら→Metaの最新広告！ASCの特徴と設定方法を徹底解説
まとめ
今回の記事ではHouse of Instagram 1日目から「持続的なパフォーマンス向上のための効果測定」のセッションをご紹介しましたが、広告パフォーマンスを向上させるためには効果測定を行うことも必要です。また、ただ単に効果測定を実施するだけでなく、目的や状況に応じた効果測定手法を選定し、繰り返し改善し続けることが重要です。
（2024-06-12 House of Instagram投影資料）
CCIでは、今回のセミナーで重要とされている効果測定に関して、様々なご支援を行っております。
また、管理画面から作成可能なブランドアンケートと、Meta社に依頼するブランドリフト調査のいずれもご提供可能です。お気軽にご相談ください。
上記以外にもCCI Metaチームでは、Metaプラットフォームでの広告運用はもちろん、Metaに関する多種多様なご支援を展開中です。ご興味のある企業様はお気軽にお問い合わせください。
▼広告代理店向け運用サービス
Meta広告の設計・運用までを
CCIがトータルサポート
Meta社のパートナー認定を取得した、経験豊富な広告エキスパートが
個別の企業課題を見極め、最適な広告配信のご提案をいたします。
