【インタビュー】日本最大のIT展示会 、Japan IT Week に出展!CCIの領域コンサルタントに聞く、EC×LINEを活用したCRM・LTV施策
はじめに
CCIでは、LINEを活用した配信プラットフォームサービス「KNOTBOX」、EC販促を支援する「Commerce Container」というサービスを提供しています。
その2つのサービスが、今年2023年10月に最新のIT製品/サービスが一堂に集まる日本最大のIT展示会『第14回 Japan IT Week 秋』に出展いたしました。
本記事では展示会の模様と、出展したCCIのサービスについてご紹介します。
担当者紹介
新城 稜樹
株式会社CARTA COMMUNICATIONS(CCI)
メディアソリューションディビジョン
ECコンサルタント
2023年CCI入社。 ヘアケアブランドのECサイト運営を担当したのち、モールECコンサルタントへ転身。CCI入社後はCommerce Containerチームで、Qoo10、楽天市場、Amazon、Yahoo! のコンサルティングに従事する一方、自社ブランド「HAUT」「IKYLM」の運営にも携わる。
兒玉 理奈
株式会社CARTA COMMUNICATIONS(CCI)
メディアソリューションディビジョン
LINEプランナー
2021年CCI入社。メディアプランナーとしてLINEの広告プロダクトを担当。2022年より、LINE APIツール「KNOTBOX」のプロジェクトメンバーとしてLINE公式アカウントの提案・コンサルティングに従事。
日本最大のIT展示会『Japan IT Week』とは
[写真引用:RX Japan株式会社. Japan IT Week公式サイト .引用 2023-11-21]
Japan IT Weekとは最新のIT製品/サービスの展示会です。
今回の2023年秋のJapan IT Weekでは、3日間合計で41,839人もの人が来場しました。
以下は公式サイトの説明です。
″Japan IT Week は最新のIT製品/サービスが一堂に集まる、日本最大のIT展示会です。
Japan IT Week【春】、Japan IT Week【オンライン】、Japan IT Week【秋】、Japan IT Week【関西】、Japan IT Week【名古屋】の年5回開催されます。
企業・官公庁・団体の情報システム、経営者・経営企画、開発・生産、システム開発、マーケティング部門の方々が多数来場し、[個別デモを見て比較検討] [課題についての相談] [見積り・導入時期の打合せ]が展示会場で行われています。”
[参考:RX Japan株式会社.Japan IT Week公式サイト”来場者数“.引用 2023-11-21]
[引用:RX Japan株式会社. Japan IT Week公式サイト .引用 2023-11-21]
出展したCCIのサービスについて
今回イベントに参加した「KNOTBOX」「Commerce Container」の担当者に展示会の様子について、ノウハウナウ事務局がインタビューしていきます!
まず、今回出展した「Commerce Container」・「KNOTBOX」とはどのようなサービスでしょうか?
新城|Commerce Container
Commerce Container(コマースコンテナ)は、主に日本の三大ECモールと言われる、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonにおいての販促支援・戦略立案を行っており、出店支援から広告の集客まで、ワンストップの支援サービスを提供しています。
そのため、「販促戦略策定」「店舗構築」「広告集客」といった部分最適になりがちなあらゆるEC課題を点ではなく包括的にご支援しております。
[Commerce Container公式サイト|https://www.commerce-container.cci.co.jp]
自社ブランド商品もあるんですよね。
新城|Commerce Container
はい、自社ブランド商品として
- モデル・タレントの休井美郷さんをプロデューサー起用したボディケアブランド「IKYLM(アイキュリム)」
- メンズスキンケア「HAUT」
を開発から販売まで自社で行っています。
KNOTBOX(ノットボックス)は、LINE公式アカウントに連携し、機能の拡張・データの取得・活用を実現する、LINE APIツールです。
LINE公式アカウント上の友だち情報を取得・分析・可視化し、企業のご担当者様とユーザーのコミュニケーションがより効果的になるようなサポートをしています。
[KNOTBOX公式サイト|https://www.knotbox.cci.co.jp]
KNOTBOXはツールの名称でもあり、コンサルティングサービスとしての名称でもあるそうですね。
兒玉|KNOTBOX
はい、KNOTBOX自体はツールではあるものの、私たちはLINE公式アカウントの運用やコンサルティングも担っておりますので、アカウントの開設から日々の運用、コンサルティング、そして広告のご実施までLINE公式アカウントについては網羅的にご支援しております。
Commerce ContainerとKNOTBOX、サービス内容が異なる印象ですが、同時に出店した背景があれば教えてください。
新城|Commerce Container
ECの支援をする中でCRM/LTV向上の領域の改善が必要な場合も多く、企業のニーズに幅広く応えられるよう一緒に出展しました。
実際にCommerce Containerのお客様においても、CRM施策でLINEを活用されていたりCRM周りで悩んでいる企業が多かったりするので、そのニーズを一緒に解決できたらいいなと思いまして。
確かにLINEではパーソナライズ化したメッセージをダイレクトに顧客に送信できるので、EC施策と相性が良さそうです!
CCIのブースの様子・ノベルティ
▼イベント開始前のブース
Japan IT Weekのブースではどのような展示を行ったのでしょうか?ノベルティが好評だったとのことで...
新城|Commerce Container
Commerce Containerのノベルティは、少し風変わりにカレーとコーヒーのノベルティを作りました。あとは先ほどお話した、自社開発の「IKTYLM(アイキュリム)」の現品もご用意していました。
ブースに訪れた企業のご担当者様にガチャガチャを回して頂き、ガチャガチャの球に応じて、カレー・コーヒー・化粧品のいずれかが当たるようにしていました。
それは面白そうです!(私もノベルティ欲しいです)
新城|Commerce Container
カレーは特にご好評で、イベントの後日お客様とお話したときも話題にあがったりと、記憶に残して頂けたようです!
▼カレー・コーヒーのノベルティ・パンフレット・ガチャガチャ・IKTYLM製品など
兒玉|KNOTBOX
KNOTBOXの展示では、KNOTBOXの機能を用いてLINE上でレシートキャンペーンがお試しいただけるように準備をしました。
お試しいただいた方には、オリジナルのキャラメル、もしくはグループ会社が提供しているデジタルギフトのデジコ、どちらかが当たる仕組みになっていました。
ノベルティは色々悩んだのですが、KNOTBOXのロゴがキャラメルの色に似ていたので覚えて頂きやすいかなと...
確かにKNOTBOXのロゴ、キャラメル感ありますよね!笑
▼キャラメルのノベルティ・パンフレット
ノベルティのパッケージやブースのデザインは、どのように作成したのでしょうか?
新城|Commerce Container
CCIのクリエイティブ部がデザインしています。
クリエイティブ部は普段広告のバナーやクリエイティブ制作を行っていますが、このようなデザイン関連の業務も手がけています。
今回のパッケージやブースデザインも沢山の工程を経てできあがっているので、ご好評いただけて嬉しいです!
EC×LINEを活用したCRM・LTV施策
ブースにご来場頂いた方から、どのようなご相談が多かったでしょうか?
新城|Commerce Container
やはりブース自体がライトなやり取りをして頂ける場ということもあって、
- Amazon、楽天市場など売り場に合わせた戦略の立て方
- 分析に時間を取れていない
など広い視点でのご相談が多い傾向でした。
また、Commerce Containerで開発したECツール「CCD(コマースコンテナダッシュボード)」という、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング上の特定キーワードの検索順位推移やレビュー推移などを、自動でモニタリングするツールがあって展示をしていたので、売上に関するお悩みからツールにご興味を持っていただく方もいました。
兒玉|KNOTBOX
KNOTBOXではブースにご来場頂いた方から、
- LINEをもうすでに運用していて友だちはいるけどうまく運用できていない
- 友だち集めた先、どうしたらいいかわからず運用を止めている
このようなご相談が多かったです。
また、Commerce ContainerのほうでECのお話を聞いた方で「LINE施策はまだ」という企業の方がKNOTBOXにご興味を持っていただいたり、ということもありました。
ECをお持ちの企業は、どのようにLINEを活用するのが効果的でしょうか。
兒玉|KNOTBOX
まず、新規やリピートの購入を増やすために「メッセージ配信」は最も重要と言えます。
LINE限定クーポンの用意や、新商品やセールに関するリアルタイム性のある発信により、ユーザーにLINEの友だちであるメリットを感じていただきやすくなります。
また、既存顧客に対するアプローチとしては、LINEのUIDとクライアント様保有のIDを連携する「会員ID連携施策」も効果的です。
クライアント様がお持ちのユーザー情報(お気に入りの商品やお誕生日など)を用いて配信を行っていくことで、より1人ひとりのユーザーに適したアプローチが可能となります。
その他、カート落ちのリマインド配信も、購入の後押しとして効果的な施策だと思います。
カート落ちや集客対策について、KNOTBOXのようなLINE APIツールを使わない場合は他にどのような手段があるのでしょうか。
新城|Commerce Container
カート落ちについては、GA4等のアクセス解析ツールを使えば離脱したページまでは分かるものの、ユーザーを特定するのは難しいため、こういったツールを導入する必要がありますね。
集客方法については、LINEと似た方法としてメルマガが代替案によく出てきます。
ただ開封率や送客率はLINEのほうが全体傾向として高い傾向です。
また、LINEは友だち登録してる時点で割と確度の高い顧客といえるので、そのような顧客に開封率の高い訴求ができる点は、メリットとして大きいと思っています。
ECをお持ちの企業の中で、特にLINE APIのようなツールを使ったCRM施策に力を入れたほうがいい業種はありますか?
新城|Commerce Container
今回のイベントではKNOTBOXもCommerce Containerも、本当に様々な業種の企業のご担当者様にご興味を持って頂けたのですが、特にCRM施策に力を入れたほうがいい業種ですと『様々なSKUを持っていて、1回購入してそれで終わりではない商品・業種』が向いているのではと思います。
実際、このような業種で消費財メーカーやアパレル企業のご担当者様からご相談を多く頂きます。
こういった業種の場合、まず「ブランドのファンになってもらう」→「同じブランドから違うSKUに訴求をうまく行う」→「リピートの購入を何回もしてもらう」といった流れをCRM施策を通して作る事が大切のため、LINEのように気軽に1to1コミュニケーションができるプラットフォームとの相性が良いと考えています。
最後に、久しぶりのオフラインイベントでの感想を教えてください。
新城|Commerce Container
オンラインよりもオフラインの方が本当にライトなところからご相談頂けたので、私自身もそうですがご来場頂いた方にとっても、お話がし易かったのではと思っております。
また、来場者だけではなく他のブースの出展者の方とも横の繋がりを作りやすかったところは、オフラインならではのいいところだと感じました。
兒玉|KNOTBOX
これまでウェビナー含め様々なオンラインPRイベント活動を行ってきましたが、1対複数での発信の場合、お客様のお顔がなかなか見えないので、今回は自分たちのソリューションがしっかり届いている実感がありました。実際に、足を止めてお話を聞いていただけたのはとても嬉しかったです。
直接お話することで個々の企業の機微なご相談にお答えすることもできて、改めて自分たちのサービスを沢山の人に使って頂き、沢山のお客様の事業に貢献していきたいと感じました。
新城さん、兒玉さん、ありがとうございました!
KnowHowNowでは、今後もこのようなサービスやイベントの取り組みを発信していきます。
関連するおすすめコンテンツ