【トレンドマップ2023上半期将来性分野1位】声でつながる“音声SNS”と“音声広告”がもたらすマーケティングの未来とは?
この記事でわかること
ー20代の4割以上が利用!流行りの音声SNSについて
ー主要な音声SNSとマーケティングへの活かし方
ーデータで見えるデジタル音声広告市場の将来性
目次
1. トレンドマップ2023上半期将来性分野1位!マーケティングの選択肢として期待される「音声SNS」とは?
2. ラジオの聴取履歴からユーザーをターゲティング!ラジオアプリ「radiko」
3. 世界で最も人気な音楽配信サービス「Spotify」とマーケティングへの活用法
4. アーティストとファンの距離を縮めるファッショナブルさ「Xスペース」
5. 厳選されたパーソナリティと協力して訴求力UP! 日本発の音声プラットフォーム「Voicy」
6. まとめ:音声広告の市場規模と期待される将来性について
登場人物
仁くん![]()
26歳、ある企業のマーケティング担当をしている若手熱血ビジネスマン。
ちょっぴりどんくさいところがあるが、周りから好かれている。
啓佑(けいすけ)さん.png?width=111&height=110&name=%E5%95%93%E4%BD%91(%E3%81%91%E3%81%84%E3%81%99%E3%81%91).png)
CARTA ZERO 第2営業局
2019年 新卒でアドプラットフォームビジネス・ディビジョン配属
主にPORTO(ブランド広告主向けアドプラットフォーム)の売上拡大に貢献。
現在はCARTA ZEROのアカウントプランナーとして、様々なクライアントへのマーケティング支援・コンサルティング支援を行う。
趣味・特技・好きなこと
ジャズ・トランペット演奏・ウイスキー・スニーカー収集
最近急に涼しくなってきたな〜。ついこの間まではとても暑かったのに…。
熱血ビジネスマン仁くんは暑がりさんじゃないの?
違います!熱血だけど体温は関係ないですよ(笑)
ごめんごめん(笑)
そういえば、仁くん、最近「音声SNS」が熱く盛り上がっているのを知ってる?
音声SNSは仁くんのマーケティングのお仕事にも深くかかわっているんだよ!
音声SNS…?聞いたことはあるけど、よくわからないです…
啓佑さん、詳しく教えてください!!
もちろんさ!最新の情報によると、アメリカ発の音声SNS「Clubhouse」が音声SNSの先駆けとなり、多くのプラットフォームが同様のサービスを提供し始めたんだ。これは、声を通じたコミュニケーションを中心にしたプラットフォームで、リアルタイムの対話や対話型コンテンツを提供しているよ。
なるほど、それは面白そうですね。具体的にどんなことができるんですか?
例えば、X(旧Twitter)は「Xスペース」というライブ配信機能を導入し、リアルタイムの会話や対話型コンテンツを提供しているよ。
K-POPアーティストとファンの対話型交流も行われていたんだ!
また、GRAVITYによる調査によれば、20代以上の男女4623人の中で、4割以上の人が音声SNSを利用していて、毎日1回以上利用しているユーザーのうち、37.2%が1時間以上も音声SNSを利用しているんだって。

なるほど、もしかして音声SNSで自分の商品を宣伝することもできたり…?
うん!音声SNSはマーケティングにも活用できるよ。特に、アクティブなユーザーが多いから、自分の商品やサービスを宣伝し、新しい顧客を獲得するのに役立つよ!
それはいいですね!音声SNSをうまく活用して自分の会社の商品をもっと知ってほしいな。
啓佑さん、もっと具体的に聞かせてください!
もちろん!喜んで説明するよ!
トレンドマップ2023上半期将来性分野1位 マーケティングの選択肢として期待される「音声SNS」とは?
まずは、音声SNSの将来性について説明するね。
マーケティングでは、流行をつかんでいくことが大切ですもんね!音声SNSは将来性に期待されているんですか?
日経クロストレンドの「トレンドマップ2023上半期」では、マーケティングの将来性の分野で音声SNSが1位に挙げられているんだ!
これは、音声SNSが企業とって新たなマーケティングのチャンスを提供し、ユーザーとのリアルな対話を通じて商品やサービスを宣伝する手段として有望視されていることを示しているよ。
なるほど、それは大きな可能性を秘めていますね!
音声SNSの成長は、広告、エンタメ、コミュニケーション、そしてビジネスの分野において大きな役割を果たす可能性があるんだ!
特に広告分野では、ユーザーとの対話を通じてよりターゲットに合った広告を提供できることが注目されているよ。
それは楽しみですね!じゃあ、今後どのように音声SNSを活用できるかについてもっと詳しく教えてほしいです!
もちろん!次は代表的な音声SNSやその魅力、マーケティングにおける具体的な活用方法について話していくね!
ラジオの聴取履歴からユーザーをターゲティング!ラジオアプリ「radiko」

早速だけど、「radiko」という音声SNSを知ってる?
知ってます!だけど具体的なサービスはあまり知らないです・・・radikoでは、なにができるんですか…?
radikoは自身のエリア内で放送されているラジオ局の番組を聴くことができるプラットフォームで、月額385円~の有料プラン(※1)に登録すると、どのエリアからでも日本全国のラジオ番組を聴くことができるんだ!
※1 2025年12月時点
便利ですね!具体的にどのくらいのユーザーが利用してますか?
実は、radikoは月間ユニークユーザーが900万人に達していて、有料プランに登録している会員は100万人に到達しているんだ。(※2) 以前はラジオが低迷していたけど、コロナ禍をきっかけに多くのユーザーがラジオを再評価し、新たな娯楽や情報源として利用しているんだよ!
※2 2022年8月時点
ラジオは低迷していたけどまた流行っているんですね!どうしてそんなに多くの人がラジオを聴くようになったんですか?
コロナ禍の影響で、自宅や移動中など、さまざまな場面でラジオ番組を楽しむことができ、その安心感や使いやすさが魅力になっているんだって。また、20代が登録ユーザーの18%を占めているほど、若年層にも受け入れられているんだ!

なるほど、幅広いコンテンツが提供されているから、多くの人に受け入れられているんですね。ありがとう、啓佑さん。詳しい情報を教えてくれて助かりました!
「radiko」ではユーザーに合った広告出稿が可能
啓佑さん、radikoって広告にも力を入れているみたいですね。
そう!radikoは「radiko audio ad」という広告プラットフォームを提供しているんだ。このプラットフォームでは、ユーザーの興味や関心に合わせたターゲティングを活用して、広告を効果的に配信することができるんだよ。
それって、どういう仕組みなんですか?
地上波ラジオ広告では、全てのリスナーに同じ広告をブロードキャストする形式が一般的だったけど、ラジコではユーザーのプロファイルや聴取履歴を活用して、個別のユーザーに合った広告を提供することが可能なんだ!
つまり、ユーザーごとに広告をカスタマイズできるんだよ。
それはすごい進化ですね!広告主にとってはどんなメリットがありますか?
「radiko audio ad」は、ラジオ広告の新たな進化を示し、広告主にとってはターゲティングの精度を高め、広告の効果を向上させる重要なツールとなっているんだ。
したがって、費用対効果が向上し、広告キャンペーンの精度を高めるんだ!
なるほど、広告主にとってもユーザーにとってもメリットがあるんですね!
ラジオ広告がこんなに進化していたなんて驚きました!

「Spotify」、世界中の日常に溶け込む音楽配信サービスד場面”に特化した30秒広告
啓佑さん、最近音楽ストリーミングサービス「Spotify」もすごく人気ですね。
Spotifyはとても人気なんだよ、仁くん。
実際、2023年になって「Spotify」のアクティブユーザー数が5億人を超え、世界で今最も人気のあるオーディオストリーミングサービスだよ。個々にパーソナライズされたプレイリストも作成できるんだ!
たくさんの人が利用しているんですね。それに、パーソナライズされたプレイリストって何か面白そう!
「Spotify」ではユーザーの“場面”をターゲティングした効果的な広告配信が可能
啓佑さん、Spotifyって音楽ストリーミングサービスだけじゃなくて、音声広告も提供しているんですね!
よく知ってるね!仁くん。Spotifyは音楽ストリーミングプラットフォーム上で最大30秒の音声広告を楽曲間に配信する仕組みを提供しているんだ!
この音声広告の特長は、ユーザーが音楽を聴きながら広告を聞けること。つまり、ユーザーがSpotifyを使って音楽を楽しむ一環として広告が流れ、ユーザーの耳に届くんだ!
なるほど、音楽を楽しむ中で広告が流れるんですね!どんなターゲティングが可能なんですか?
Spofityでは、性別、年齢、地域、ユーザーが聴いているプレイリスト、曲のジャンルなど、詳細なターゲティングが可能だよ。
ユーザーがSpotifyを聴くさまざまな場面に合わせて適切な音声広告を提供することで、ユーザーエンゲージメントが向上し、広告の効果が最大化されるんだよ!
それは便利な広告配信の仕組みですね。広告主にとってもユーザーにとってもメリットがあるのは良いですね!

アーティストとファンの距離を縮めるファッショナブルさ「Xスペース」
啓佑さん、音声SNSを調べると、Xスペースというプラットフォームがかなり注目されてるみたいです!
そうなんだ!
XスペースはX(旧Twitter)上でリアルタイムの対話が実現できるプラットフォームとして大きな注目を浴びているよ。
このプラットフォームでは、誰でも簡単にリアルタイムで会話ができ、K-POPアーティストとの交流も行われているんだ!
アーティストとファンがより近い距離でコミュニケーションを取ることができそう...!すごいです!
実際にXスペースの人気ランキングでもK-POPアーティストが上位にランクインするなど、アーティストとファンの距離を縮めるプラットフォームとして成功を収めているんだ!
それは素晴らしいですね!他にもXスペースが使われている場面ってあるんですか?
そうだね、Xスペースは情報収集にも幅広く活用されているんだ。
例えば、政治家やビジネスマンの会話を聴くことで、深い情報を気軽に入手することができるよ!さらに、情報を提供する側としても様々な分野で知見を共有することが可能だよ!
なるほど、Xスペースはさまざまな場面で活用されているんですね。ユーザーにとっては多彩な体験ができそうですね!
厳選されたパーソナリティと協力して訴求力UP! 日本初の音声プラットフォーム「Voicy」
啓佑さん、最近「Voicy」という音声プラットフォームが盛り上がっているって聞きました!
Voicyは日本発の音声プラットフォームで、多岐にわたるコンテンツを提供しているんだ。このプラットフォームでは、新聞や雑誌のニュースから、著名人や話題のエンタメ、小説、漫画など、さまざまなジャンルの音声コンテンツを幅広く提供しているよ!
多様なコンテンツが揃っているんですね!企業やブランドはどう関わっているんですか?
企業やブランドが仲間として参加するプログラム「Voicy Branding Program」
良い質問だね!Voicyには「Voicy Branding Program」というプログラムがあるんだ!企業やブランドがプラットフォームに参加し、効果的に商品やサービスを宣伝するためのプログラムなんだよ。
パーソナリティ(コンテンツ発信者)へ愛着を持ってフォローするリスナーコミュニティに、自社の商品やサービスを訴求できるんだ!
でも、どうやってブランド力を高めることができるんですか?
好きなパーソナリティがブランドに賛同し、ブランドがパーソナリティの活動を応援するからこそ、リスナーはブランドへの興味・好感が増すんだよ!信頼や共感でつながる関係性だから、エンゲージメントが維持できるんだ!
一方で、パーソナリティも新たなファンやリスナーを獲得できる!
なるほど、企業とパーソナリティ、お互いにメリットがあるんですね!早速、僕も会社で検討してみます!

音声広告の市場規模と期待される将来性について
啓佑さん、音声広告の世界はすごく進化しているんですね!
そうだね!デジタル音声広告市場は急速に成長していて、その市場規模はますます拡大すると予測されているんだ。
2020年には16億円という市場規模が見込まれていたけど、2022年以降には急激な伸びが期待され、2025年には市場規模が420億円に達すると見込まれているんだよ!

それは驚くべき成長…
なぜ音声広告市場はこんなにも急速に拡大しているのでしょうか?
それは音声SNSが大きな要因とされているよ。日経クロストレンドの「トレンドマップ2023上半期」では、マーケティングの将来性の分野において、音声SNSが対話型AIを含むチャットbotを差し置いて、最も注目されているんだ!
なるほど、音声SNSが注目されることで音声広告も将来性に期待が高まっているんですね!
将来的には、技術の進化や新たな音声SNSの登場により、音声広告市場はさらに拡大するだろうね!
広告主はターゲティングを精緻化し、よりパーソナライズされたメッセージを提供することで、効果的な広告キャンペーンを展開する機会を増やすことが期待されているんだ。音声広告市場は今後、デジタル広告の中でも重要な位置を占め、多くの機会を提供する分野として進化し続けるだろうね!
情報が豊富で参考になりました!早速、僕も会社で音声広告について話し合ってみようと思います!ありがとう!啓佑さん!
どういたしまして!
ところで、仁くん、もうすぐ会議の時間じゃないの?
やばい!行かないと!
啓佑さん、また今度いろいろ教えてください!!じゃあ!!
出典・参考(外部リンク)提供:
GRAVITY、 トレンドマップ2023上半期、 Music subscriber market shares Q2 2021、 プレスリリース、 Spotify Advertising、 Twitterスペースの人気トップ5のうち3つをK-POPアーティストが占めている、 音声プラットフォーム「Voicy」法人向けサービス、 デジタルインファクト調べ
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