脱「広告感」！？親近感も購入意欲も向上させるARフィルター広告とは

お疲れ様！新しいソファ探してるの？

ARを使って試し置きしてみたら？スマホ1台で出来るよ！

ARはAugmented Realityの略で、拡張現実とも言われているよ。
目の前にある現実世界にコンピューターで作られた映像や画像を重ね合わせ、現実世界を拡張する技術として、近年注目を集めているんだ。
三次元空間でのナビゲーションにも活用されているけど、使ったことない？

便利だよね！最近はこうした企業での利用も広がっていて、総務省によると2024年にはAR/VRソフトウェア・サービス売上高が52.2億ドルになると予測されているんだ。

ちなみに仁くん、ARフィルターは知ってる？
InstagramやTikTokで使われているARツールなんだけど…

そう！人の顔や身体に変化を加えるものから、前景や背景に装飾が出来るもの、ゲーム性があるものなど多様なフィルターが存在しているね。
MAZIKA Inc.によると、TikTokのARフィルターに関するアンケート調査で、なんと98%の人がARフィルターを使用したことがあると答えているんだ！

そんなTikTokのARフィルターを企業が活用するメリットが主に3つあるんだけど、知りたい？

1つ目のメリットは「拡散性の高さ」！
エンターテイメント性の高いARフィルターは、ユーザーに楽しい体験を提供することで、投稿数の増加を促すことができるとされているよ。面白いと感じてもらえるARフィルターを作り、コミュニティで流行らせることができれば、連鎖的に拡散させられるんだ。

すぐに試せる「敷居の低さ」も拡散性の高さに影響しているかもね！TikTokによると、TikTokクリエイターの3人に1人が、新しいエフェクトを毎日検索しているんだって。

2つ目のメリットは「ブランドへの親近感の向上」！
一般的に広告色の強い投稿は、ユーザーから好意的に受け取られない傾向にあるんだけど、ARフィルターは広告感があまり無いから嫌悪感が抱かれにくいんだ。
商品やサービス自体に興味が無くても、ARフィルターが興味を引く内容になっていれば、ARを利用することで自然とその商品に対しての認知が深まり、企業に対する親近感も向上するとされているよ。

今までアプローチできなかった層にも訴求できるのは魅力的だね！

3つ目のメリットは「購入意欲の増加」！
ARフィルターはコスメや服、靴といった商品の試着から部屋のインテリアとの相性まで、バーチャルで商品に触れることが可能になるので、購入までのプロセスを加速させることができるんだ。

実際、TikTokによると、ユーザーの74%が「TikTokで見た商品やブランドについて更に知りたいと思った」、66%が「買い物をするうえでTikTokが役立った」、67%が「TikTokの影響で思いがけず購入することがある」と回答したんだって。

ここからはTikTokのARフィルターを活用した事例を3つ紹介するよ。

まずはTikTokをきっかけに商品が売れる「TikTok売れ」で有名なカネボウ化粧品「ケイト（KATE）」のリップモンスター！

リップモンスターは発売前からTikTokやYouTubeなど各デジタル媒体の特性を意識したプロモーションを行った結果、若年層を中心に話題となり、新規顧客の獲得に成功したんだ。発売約1年で累計出荷本数350万本という偉業を達成したんだよ。

リップの色が次々に変化し、その色名が表示され、塗った際の色味を体験できるARフィルターが制作されたよ。マスクを外しても口元に高発色の色味を楽しめるという特徴と、ユニークな色名を広めることを意識した演出が仕掛けられたんだ。

https://www.tiktok.com/@ayapo_0815/video/6954286207215947010

このフィルターを利用した動画は約1600回投稿され、利用体験は約27万5000回、動画総再生回数はなんと約460万回だったそう。

次に紹介するのは、資生堂の「ANESSA（アネッサ）」！
2021年夏に実施された「#アネッサおうちで夏フォトチャレンジ」は、動画投稿数が7600回以上と、2021年上半期においてTikTokで最も投稿された施策となったんだ！再生回数も約2億5200万回を達成したそう。

この施策は、肌を美しく見せる「トーンアップ機能」を備えた新商品の知名度を高めることや、「アネッサ」が日常生活にも適した日焼け止めであると伝えることが目的だったんだ。そのため、ARフィルターを用いることで、ユーザーの肌が商品の使用時のように自然な明るさとなり「トーンアップ機能」の疑似的な体験を可能としたんだよ。

https://www.tiktok.com/@taki_faky/video/6972717202994744578

また、このチャレンジはARフィルターを活用し、「アネッサ」のポスターモデルになりきって、音楽に合わせてポーズを決めるといった内容だったんだ。こうしたコンテンツによって、ユーザーの参加が促進され、投稿数をここまで伸ばせたんじゃないかな。

変わった体験といえば、大手家電メーカーの象印マホービンの事例も！

象印マホービンは、自社のステンレスボトル・タンブラーを活用したオリジナルARフィルター「象印給水チャレンジ」を制作したんだ。
コップに注ぐ水量100％を目指して遊ぶゲーム要素のあるARフィルターで、海外でも影響力のあるインフルエンサーに使用されたことで国内外でバズを起こしたんだよ。投稿数は8万本以上、総再生回数は1億回以上とされているよ。

https://www.tiktok.com/@azami_micoichi/video/7223327430985993490

AR技術は今後さらに進化し、世の中にも普及していくと言われているから、要チェックだよ！

ソファ探しも忘れずにね（笑）