安田美沙子さんと語る、ブランド急成長の舞台裏──「体にやさしい鉄を広めたい」アンバサダー起用で“信頼を資産化”
D2Cブランドとして大切な「中長期的な成長のためのロイヤル顧客(ブランドのファン)の育成」。今回のインタビューはCARTA ZEROが支援しているD2C市場で躍進中の株式会社フェルビーと、公式アンバサダーの安田美沙子さん。広告・商品・タレントが連動する共創型のブランディングに踏み出しました。安田さんの発信力と、CARTA ZEROの連携により、商品の認知拡大だけでなく、ブランドの信頼を資産として積み上げているといいます。「信頼の資産化」とは一体どういうことなのか。
フェルビーCOO村山さん、安田美沙子さん、CARTA ZEROの中原・岩井に、未来を共創するプロセスと、成功の背景を伺いました。
(聞き手:CARTA ZERO インターン 森本 執筆:インターン 日向)
■株式会社feileB(フェルビー)様
COO 村山様
■「レピールまめ鉄」アンバサダー
安田美沙子様
■株式会社CARTA ZERO
第2営業局/アカウントエグゼクティブ 中原・岩井
企業紹介
URL:https://feileb.jp/
ーーフェルビー様の事業概要を教えてください。
村山さん:
2010年に広告代理業として創業、主にD2C事業と治験支援事業を展開しています。私が担当しているのは、安田さんがアンバサダーをつとめる「レピールまめ鉄」をはじめとしたD2C領域です。2019年に発売した「レピールまめ鉄」は、フェリチン鉄サプリとして5年連続売上No.1※を獲得し、多くのお客様にご支持いただいています。
※2019〜2024年のフェリチン鉄含有サプリにおいて、出荷実績・配合量・販売価格を基に算出した販売個数・売上でNo.1(アンチエイジングプロ調べ/2025年5月現在)
商品の“核”を磨く──“体にやさしい鉄”を実現したい
ーー「レピールまめ鉄」について、開発のきっかけや背景を教えてください。
村山さん:
レピールオーガニックスは来年で10周年を迎えます。開発のきっかけは、妊婦さんから「添加物のないサプリがほしい」という声を伺ったことでした。当時日本には、完全無添加のサプリがほとんどなく、“食事に近く、食事以上に安心して摂れるサプリメント”を作ろうと企画が始まりました。
その後アメリカで、オーガニックサプリが広く浸透している状況を知り、この方向性に大きな確信を持ちました。小児がんの子どもたちが安全に鉄を摂れるようにと開発された原料との出会いも決定的でしたね。大豆由来のオーガニック素材でありながら、従来の鉄より体への負担が少ない点にも魅力を感じ「体にやさしい鉄」を目指して開発を進めました。
ーー「レピールまめ鉄」にはどのような理念や特徴があるのでしょうか。
村山さん:
レピールまめ鉄では「できる限りシンプルにし、体への負担を最小限にする」という理念を掲げています。鉄欠乏性貧血は女性や子どもに多いにもかかわらず、適切な対策が限られています。余計な成分を詰め込みすぎると互いの吸収を妨げてしまうこともあるため、シンプルであることは大きな意味を持っています。
“体にやさしいのに、しっかり支えてくれる”鉄サプリとして、社会課題に向き合うために生まれたのがレピールまめ鉄です。

ーー公式アンバサダーを務める安田さん、実際に使ってみていかがでしたか?
安田さん:
私は20歳くらいから貧血気味な気がしていて、ランニングをしていると鉄が不足しやすく、コーヒーを飲む習慣もあって、いわゆる“隠れ貧血”の状態になりがちでした。オーガニック系のサプリって、海外のものだと粒が大きく喉に引っかかってしまい、続かなかったんです。レピールまめ鉄(粒タイプ)は1粒5mmサイズと、とても小さな粒なので飲みやすく、体への負担も少なく感じられ、本当に楽なんです。飲んでいる時期は調子が良く、飲み忘れると体が重いな、と気付くほど。日課として欠かせない存在です。
※感じ方や体調の変化には個人差があります。
実は我が家では、私だけなく家族みんなで鉄分を取り入れています。子どもが反抗期に入ったのか疲れているのか、イライラしがちな時、鉄が大事だと先輩ママに聞いて、子どもにはレピールまめ鉄のパウダータイプのものをご飯にこっそり混ぜたことも。おにぎりやミートソースに入れても全然気づかれないので助かっています。料理にも使いやすいので、自然と生活の中で取り入れられるのが嬉しいですね。

特にダイエット中の方やランニングをしている方は、知らず知らずのうちに鉄分が不足しがちなんですよね。日本人女性はもともと肉をあまり食べない傾向があり、海外と比べても鉄不足が顕著です。“細く見られたい”という価値観から食事を減らしてしまい、さらに栄養が取れなくなってしまうケースも…。子どもでも同じ問題が起きています。鉄は本当に多くの人の健康に関わる、欠かせない栄養なんです。
レピールまめ鉄を体現する存在──安田さん起用の決め手は「ブランド世界観との圧倒的な親和性」
ーー安田さんを公式アンバサダーに起用した背景を教えてください。
村山さん:
売上は順調でしたが、WEB広告だけではいずれ頭打ちになることが見えていました。競合が増えるとクリエイティブが似通い、「何の商品の広告か」が伝わりにくくなります。一度使っていただければ、良さや違いはわかってもらえますが、購入前の広告だけでは魅力を伝えきれていない部分がありました。
この状況を打破するには、模倣されない“オリジナルのコンテンツ”が必要だと感じていたところに、CARTA ZEROさんからタレント起用という打ち手、そして具体的に安田さんを提案いただきました。
安田さんは、レピールまめ鉄の主なターゲットである40代女性からの認知度が高く、イメージもとても良い。さらに、二児の母としての視点、ランニングや食育への取り組みなど、レピールまめ鉄の世界観と驚くほどマッチしていました。単なる“お悩み解決のサプリ”ではなく、ブランドとしての認知を高めていく上で最適な方だと感じ、起用はすぐに決まりました。
岩井:
今はデジタルで誰でも簡単に販売を始められる時代です。競合も急増し、ブランドの差別化が難しくなっています。こうした市場環境では、“ブランドの顔”となる存在が欠かせないと考え、ブランドアンバサダーの起用をご提案しました。1回きりのタイアップでは商品の本質的な良さを伝えることが難しいため、中長期で伴走いただき、アンバサダー自身が商品を深く理解することが大事だと考えています。
安田さんは、ブランドとの親和性や既存ユーザーとの共通点も多いため、投稿内容の方向性も自然に定まりました。実際に投稿を重ねる中で、ユーザーや安田さんのフォロワーからの反応も良く、当時の判断が正しかったと感じています。

中原:
最近はAI生成の人物や、肖像だけを利用するサービスも増えていますよね。だからこそ「本当にその人が使っているのか」「ブランドと生活が合っているのか」など、生活者は広告の裏側にある背景情報をより気にしています。
岩井:
SNSのタイアップは1回で終わりがちで、本当の意味でブランド価値が伝わりにくい。だからこそ、複数回・継続的な発信にこだわり、ユーザーにも「本当に使っている」と自然に伝わるようにしたかったんです。
中原:
今後も継続していく上で大切なのは“自然体で伝えること”だと考えています。こちらから投稿内容を指定するのではなく、安田さんが日常の中で感じたこと、ランニングや食生活の中での実感をそのまま発信していただく。それこそがユーザーの共感につながっていくと感じています。
タレント×マーケティング──継続発信が生む“リアルな共感”と信頼
ーー継続的に発信される中で、周りからの反応に変化はありましたか?また、今後どのような発信をしていきたいですか?
安田さん:
フォロワーの反応の変化はしっかり感じています。レピールまめ鉄の投稿に「いいね」が増え、コメントでも「試してみました」「買ってみます」といった声をいただき、少しずつ馴染んできていることを実感しています。
ママ友から「最近疲れちゃうんだけど、どうしてる?」と相談されることもあり、レピールまめ鉄を取り入れている話をすると興味を持ってくれます。
これからも日々の暮らしに根付いたリアルな実感を丁寧に伝えていきたいですし、レシピなども提案できたらと思っています。
8月に開催されたトークイベント『親子で増やそう、鉄貯金』では、ランナー、そして子育て中のお母さんとしての視点から、鉄分の大切さや取り入れ方をお話しいただきました。
ーーどのような意図や工夫をもってイベントを構成したのでしょうか?
中原:
親子72組が参加したこのイベントでは、安田さんに等身大の悩みや日々の意識をお話しいただきました。「安田さんでも私たちと同じことを感じているんだ」と、参加者の皆さんに強い共感を抱いていただくような構成を心掛けました。共感を起点として、ブランドが届けたい想いや価値観を自然に織り込み、ブランドの世界観が伝わるよう、コンテンツに落とし込みました。
ーー安田さんは、イベントに登壇されていかがでしたか?
安田さん:
とても緊張しました!でも、参加者の皆さんとの距離が近く、真剣に耳を傾けてくださっている様子が印象的でしたね。お子さん連れの方も多く、「お母さんは子どものためなら100パーセント頑張れるよね」という一体感も生まれ、とても温かい時間でした。
(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000048224.html)

ーーこの取り組みを通じて、どんな効果がありましたか?
村山さん:
一番分かりやすい成果として、安田さんが関わった広告を見て、実際に商品を購入してくださる方が増えました!広告費用対効果も、十分に採算が取れる水準を達成しています。広告のリーチ数も確実に増えましたね。
また、お客様からの声としても、安田さんへの好意的なコメントはもちろん、「他の商品と迷ったけれど、最終的にレピールまめ鉄を選びました」という声も多くなっています。すぐに購入に至らなくても、一度ページから離れた方が“レピールまめ鉄”を覚えていて、後から戻ってきて購入してくださることも増えています。単発のタイアップではなく、アンバサダーとして継続して発信していただいているおかげで、“売り込み”というより“信頼できる紹介”として受け取られているのではないでしょうか。長くご愛用していただけるお客様も増えています。
正直、アンバサダーの取り組みは「すぐに売上を伸ばす」施策ではありませんが、ここまで結果が出たのは驚きでした。信頼が積み上がっている証拠だと感じています。
フェルビー × 安田美沙子 × CARTA ZERO ーー三者の共創で生まれる新しい価値
ーー「今回の共創を通じて、ブランドに、どんな「新しい価値」が生まれましたか?また、これからやってみたいことはありますか?
村山さん:
以前は、タレントタイアップは、予算のある大手ブランドがやるものだというイメージがありました。しかし、実際に取り組んでみると、私たちのようにWeb広告を中心としたブランドでも、はっきり成果が出ることに驚きました。特に、短期的な数値ばかりを追うのではなく、長期的に得られる効果ですね。例えば「このタレントは本当に商品を使っているのか」「お金をもらってPRしているだけではないか」という疑問も、時間をかけて取り組むことで信頼に変わります。他の広告との差別化にもつながります。
さらに、安田さんとのリアルイベントでの反応やお客様の声を通して、「信頼されるブランドになったんだ」と実感できました。私自身も商品選びで、スペックが近い場合は「信頼できるブランドかどうか」が決め手になることが多いです。今後も、こうした信頼感をブランド全体で育んでいきたいです。
安田さん:
私は、アンバサダーとしてはもちろんですが、ユーザーとして本当に効果を実感しています。10年前は走るのがきつく、途中でふらつくこともありましたが、今では最後まで快適に走れるようになりました。年齢を重ねてもバランスよく鉄分を補給することで体調が整い、「またタイムを狙えそうだ」という前向きな気持ちにもつながっています。大会で「安田さんに抜かされた~!」と言われることもあり(笑)これからも、自身の実体験をリアルに発信しながら、自己ベスト更新を目指していきたいです。
村山さん:
僕は、「サザエさん計画」を推進したいです!サザエさんって、良いと思ったことを周りにどんどん話しますよね。そんな風に、日常の中での良い気づきや体験が自然と広がっていく仕組みを作りたいです。安田さんが体験したことを、ほかの方々がまた周りにシェアしていく、ポジティブなサイクルを大量に生み出したいです。
中原:
レピールまめ鉄の商品の魅力と、安田さんのライフスタイルの親和性が非常に高く、そのシナジーが信頼感を生み出しましたよね。ダイレクト販売では、ちょっとしたズレでも胡散臭さにつながりかねません。安田さんのライフスタイルや価値観がブランドと重なることで「信頼できるブランド」として映り、その積み重ねが大きな力、資産になった。ダイレクト販売中心のブランドがリアルイベントを開催することは珍しいですが、リアルなユーザーとの接点をつくることで、ブランド・アンバサダー・ユーザーの三者が一体となり、より深い関係を築くことができたと感じています。

岩井:
イベントでのあの一体感は、SNSでの発信とリアル体験を緻密に連動させた成果だと思います。戦略的に熱量を持って発信することで、ブランドとお客様の間に深いエンゲージメントが生まれました。
共創が導く未来──信頼を積み重ね、広がるブランドの可能性
ーー今後の展望を教えてください。
村山さん:
レピールまめ鉄の起点は、隠れた社会課題の解決です。特に、食育リテラシー向上の一助となることを目指しています。鉄は、一般に貧血との関係で語られることが多い栄養素ですが、ほかの栄養素の働きをサポートする補酵素としての役割もあります。しかし、現状では多くの方が、その深い役割を理解せず、イメージでサプリを摂取しています。正しい理解を広めることで、健康な社会が実現し、人々がより健やかに働けるようになり、ブランドにも好循環が生まれる──これが目指す“ウィンウィンウィン”です。
そのためには、単に効率よく物を売るだけでなく、ブランドの想いや価値を届けることが必要です。これまでWeb広告を中心に展開してきましたが、単純な獲得偏重では、ブランドとして商品を差別化することが難しくなっています。今後はWeb広告に加え、イベントなどのオフライン施策も取り入れながら、ブランドとしての価値や認知を高める取り組みを、安田さんやCARTA ZEROさんと共に強化していきたいです。
安田さん:
来年はフルマラソンを連続で走る予定もあるので、引き続き「レピールまめ鉄」を取り入れて、お母さんとしても頑張りつつ、体調を整えながらたくましく挑戦していきたいです。
岩井:
これまではメーカー、広告代理店、タレントやインフルエンサーの間には距離があり、伝えたいことが十分に届かないケースもありました。しかし、今回、三者が密にコミュニケーションを取りながら共通認識を持つことで、ユーザーに真意が伝わる土台が構築されました。今後も協力し、ブランド価値を高めていければと思っております。

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