【初心者向け】動画広告とは？種類、特徴、メリットを解説！！

1.  動画広告とは

デジタル広告を用いてマーケティングをしていくうえで、「動画広告」というワードを聞く機会が多いと思いますが、動画広告とはその名の通り動画を利用した広告のことを指しています。テレビCMとは異なり、WEB上の動画を使用した広告のことを指しており、マス広告以外で配信されている広告という位置づけをされています。

2.  動画広告が選ばれている理由

社会全体が新型コロナや物価高騰の影響を受けつつも、日本の総広告費は2022年には過去最高を記録しており、その中でも「インターネット広告」は社会のデジタル化と共に急成長している市場で、日本の広告市場全体の成長を後押ししています。そんなインターネット広告の中でも動画広告の需要が近年急増しており、特にインストリーム広告の出稿数が大きく増加しています。1人当たりのスマートフォンでの月間動画視聴時間が増えている影響や、動画の撮影・編集自体が容易になっていることもあり、ユーザーにとって動画というものがとても身近になってきていることが分かります。

3.  動画広告のメリット

動画広告がリスティング広告やディスプレイ広告よりも選ばれているのは、多くのメリットが得られるからです。ここでは主なメリットとして下記3点を見ていきます。 

メリット①：視覚と聴覚を使ってユーザーにより多くの情報を届けられる

視覚と聴覚からメッセージを届けることができるため、ユーザーの印象に残りやすいだけではなく、テキストやバナーでは伝わりにくい「商品の質感」や「ブランドストーリー」なども短時間且つ多くの情報をユーザーに届けることができます。また、動画広告は動きと音で訴えることができ、シンプルにユーザーの目に留まりやすいため、多くの人に広告を見てもらうことができます。

メリット②：認知拡大・ブランディング・販売促進に効果的

動画広告はあらゆる目的で効果的な手法であり、より多くの情報を伝えられることで商品理解や好感度を高めることができます。SNS利用者数の大幅な増加や高速通信が可能な5Gの普及の影響から、動画再生が非常に身近なものとなり、動画広告は多くの人々の目に触れやすくなっています。

メリット③：効果検証がしやすい

広告運用をする上で効果検証は必要不可欠です。動画広告では、動画を視聴したユーザーの行動を定量的に計測することができ、PDCAサイクルを回しやすい広告フォーマットです。効果検証し、運用調整や改善施策を実施していくことで更なる配信効果の向上が期待できます。

4.  動画広告の種類

動画広告にはさまざまなフォーマットがありますが、大きく分けて2種類あります。ここではそれぞれの特徴について見ていきます。 

インストリーム広告

インストリーム広告は、最も主流な動画広告フォーマットであり、YouTubeなどのサイト内で動画コンテンツと同じ画面で配信されます。視聴している動画と同じ画面で広告が表示されるためユーザーの目に留まりやすく、大画面で商品やサービスの魅力を伝えることができます。動画広告をユーザーが視聴している動画のどこに挿入するかによって目的が異なってくるのも、インストリーム広告の特徴となっています。

• プレロール広告：動画の再生前に広告を配信
• ミッドロール広告：動画の再生中に広告を配信
• ポストロール広告：動画の再生後に広告を配信

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、動画コンテンツ内ではなく、ウェブサイトなどの広告配信枠に配信されます。配信面によってフォーマットが異なるのが特徴となっています

インバナー広告は、バナーの広告枠に動画広告を配信されます。基本的に動画は自動再生され、クリックされることで音声が流れるというのが特徴となっています。バナーの広告枠に広告が流れるため、動画サイト以外にも広告配信が可能であり、インストリーム広告とは異なるターゲット層を狙うこともできます。代表例としては、デスクトップ版Yahoo!の右上に表示される広告枠があります。

インリード広告は、SNSなどで画面のスクロール中に記事のフィードの間に動画広告を配信されます。インバナー広告と違い画面に表示されないと動画広告が流れなく、スクロールして表示された時に初めて動画再生されるのが特徴です。ユーザーの目に留まりやすく、動画が気になったユーザーに最後まで見てもらえるメリットがあります。SNS利用者数が大幅に増加している昨今では非常に効果的な広告フォーマットになっています。

5.  動画広告の代表的な媒体

動画広告を出稿できる主要なプラットフォームとして、下記の媒体がよく挙げられます。各プラットフォームによってフォーマットや特徴が大きく異なるため、広告出稿の目的に合わせて適切な媒体・メニューを選ぶことが重要となります。

• YouTube
• Meta（Facebook/ Instagram）
• X（Twitter）
• ABEMA
• TikTok
• LINE
• TVer
• Google動画広告
• Yahoo!動画広告

6.  まとめ

SNSの利用者増加や5Gの普及もあり、動画広告の需要は今後も更に高まっていくと考えられます。動画広告には様々なメリットや特徴があり、目的に合わせた配信が可能な多くの媒体・メニューがあります。また、動画広告では効果検証しながらPDCAサイクルを回し、パフォーマンスの高い配信へと改善していくことが重要です。今回の記事をご覧いただき、動画広告に興味を持っていただけたら幸いです。