Webサイト分析ツール|代表的な3選を解説

Webサイト分析ツール|代表的な3選を解説

Webサイト分析ツールとは

Webサイト分析ツールはGA4一択?

Webサイト分析ツールとは、Webサイトのアクセス状況やユーザー行動を計測・解析できるツールです。

Webサイトの改善や最適化に欠かせないものですが、"Google アナリティクス(GA4)"を使っていて他の解析ツールについては検討した事が無い人もいるのではないでしょうか?

確かにGA4は無料で幅広く使えるため基本の分析ツールといえます。

ただし企業の目的によって見るべき項目や分析手法を変える必要があるため、「自社に合った最適な分析ツールは何か」を把握することも重要です。

そこで、この記事では代表的なWebサイト分析ツール3つを挙げ、それぞれの特徴やメリット・注意点などを解説していきます!

目次

Google アナリティクス(GA4)

Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のWebサイト分析ツールです。世界中で最も多く使われているツールで、Web解析に必要な基本的な機能を備えています。2023年7月1日から旧GA(ユニバーサル アナリティクス)の計測が終了し、現在はGA4に生まれ変わりました。

Googleアナリティクスのメリット

  1. 無料で使える
    予算をかけず、手軽に導入が可能です。

  2. 直感的に使える操作性
    直感的なダッシュボードとレポートが提供され、初心者から上級者まで利用しやすいインターフェースです。

  3. Googleの他のサービスと連携がしやすい
    Google広告キャンペーンの追跡やデータの活用が容易です。
    BigQuery*と無料で連携できるため、GA4によって取得された生のユーザー行動データをBigQueryにエクスポートしたり、他のデータソースと組み合わせて分析したり、データを可視化したりできます。

  4. カスタマイズ性
    データ探索機能もあり、自分の目的に合わせたレポートやダッシュボードを作成できます。

  5. デバイスやプラットフォームを横断した測定・分析が可能
    昨今ユーザーのデバイス利用が多様化し、サイトやアプリを跨いで行動するのが当たり前になってきたことから、GA4ではデバイスやプラットフォームを横断した測定・分析が可能になっています。

*BigQuery:Googleが提供するクラウドベースのデータウェアハウスサービスです。ビッグデータを高速で分析できるのが特徴です。データベースの構築やチューニングなどの専門知識が不要です。サーバーレスで利用できるため、環境構築も不要です。

 

Googleアナリティクスの注意点

  1. 専門用語が多い
    専門用語も多いため、全く知識がない状態からだと最初は調べながらの操作になります。その際に苦手意識が出るかもしれません。ただし、Google公式ヘルプが充実していたり、導入企業が多くWebサイトや書籍で知識が調べやすいため、そのようなものを参照しながら慣れていくのが良いでしょう。
    *弊社では分析ツールのトレーニングサポートサービスもご提供しております。資料はこちら

  2. 参照できるデータが膨大で、自社向けのカスタマイズが必要
    参照できるデータが多く、様々な指標に沿って自由に解析ができるのはメリットである一方で、それらを自身のサイトの指標と結びつけることが難しいと感じる方もいるかと思います。まずは基本的な指標を見ることに慣れ、それから徐々にカスタマイズを行っていくと安心です。

 

Googleアナリティクスのおすすめポイント

  • 導入コスト/学習コストをあまりかけずに済む
  • コンバージョン経路が複雑でなく、基本的な数値(PV数・ユーザー数)解析ができればOKであれば導入が簡単
  • Google広告やBigQuery等のGoogleの他サービスとの連携ができる
以上がGoogleアナリティクスのご紹介です。

より高度な分析やレポーティングには、以降に記載する他のツールも検討してみてください。

【関連記事】GA4と旧GA(UA)との違いは?GA4初心者が知っておきたい基礎知識

Adobe Analytics

Adobe Analyticsは、Adobeが提供する有料のWebサイト分析ツールです。AIや機械学習などの高度な技術を活かしたデータ分析が強みです。

Adobe Analyticsのメリット

  1. アトリビューション分析
    Adobe Analyticsでは、各顧客の購入プロセスにおいて「どんなタッチポイントが効いているか?」を分析することを得意としています。
    例えば、電子メールや動画の閲覧、ディスプレイ広告、ホワイトペーパーやなどのオンライン・オフラインのチャネル全体を通じて顧客の複雑な行動を追跡することができます。

    また、Adobe Analytics特徴のひとつとして、「event」・「eVar」・「prop」といった変数(値を入れておく箱)を設定することができる仕組みが挙げられます。
    これにより、例えばECサイト内の検索データ取得し「eVar」という箱に入れ、解析画面から一覧で商品需要を把握したり、購入のコンバージョンデータを「event」という箱に入れておき、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのような行動をとっていたかを、詳細に分析することができるようになっています。

    【DA】Adobe Analyti_変数の利用イメージ
  2. 様々なソースの膨大な情報を収集できる
    Webサイト、メール、アプリケーションなど、マルチチャネルのデータを収集できます。また、統合データはリアルタイムで分析可能なので、高速PDCAを回すことに向いています。

  3. 予測分析
    マシンラーニング(機械学習)と高度な統計モデリングによって顧客データを分析してパターンを見つけ出し、顧客離れやコンバージョンの可能性など、未来の行動を予測できます。通常なら持て余すような大規模なデータセットを有効に活用できます。

  4. Adobe 他製品との連携
    Adobe Experience Cloudとの連携に強いこともメリットです。
    例えば、機能のひとつである「Adobe Target」との連携により、A/Bテスト・多変量テストでLPO(ランディングページ最適化)を行ったり、顧客がクリックするボタンの色の検証を行ったりできます。
    操作性も良く、ドラッグ&ドロップ等でテストの様々なバリエーションを作成できます。

Adobe Analyticsの注意点

  1. 費用がかかる
    マーケティング戦略のレベル合わせて3つのパッケージが用意されており、お見積りが必要です。

  2. 専門のサポートが必要
    機能も多く企業ごとにカスタマイズ設定・実装が必要のため、導入には専門のサポートが欠かせません。
    また、人員が流動的な企業の場合は、カスタマイズした内容や定義をしっかり引継ぎできるようにしておく必要があります。

 

Adobe Analyticsはどのような企業におすすめ?

  • 日々検証や改善を行うような、大規模サイトやECサイト
  • アトリビューション分析や予測分析などの高度な分析機能を利用して、投資効果を最大化したい
  • web分析だけでなく、多様なチャネルからのデータ分析が必要
  • マーケティングオートメーションなどの他のソリューションと、一体的にデジタルマーケティングを実施したい

以上がAdobeアナリティクスのご紹介です。

参考・引用:Adobe Analytics公式(参考 2023-10-18) ,HubSpot."Adobe Experience Cloudで何ができる?製品の特徴をわかりやすく解説"(引用 2023-10-18)

アドエビス(AD EBiS)

これまではアクセス解析ツールでしたが、アドエビスは株式会社イルグルムが提供する有料の広告効果測定ツールです。日本国内での売上シェアNo.1*のツールで、広告施策の効果測定やレポーティングに特化しています。
*日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2021年6月期_指定領域における競合調査

アドエビス(AD EBiS)のメリット

  1. プライバシーへの配慮とデータの正確性
    アドエビスは、ユーザーのプライバシーを尊重し、GDPRやAppleのトラッキング防止ポリシーなどに対応しています。Cookie規制にも対応しており、1st Party Cookieプログラムを活用して正確なデータ計測を実現しています。アドエビスは最新のCookie規制にも対応した高精度なデータ計測が強みです。

  2. ユーザー単位の購買分析
    アドエビスは様々な媒体に出稿している広告からの流入を集約し、全て一元管理することができるため、重複や漏れがなくなりシームレスな形でデータの管理から活用が行えます。
    そして、ユーザー単位でのコンバージョン動線を1クリックで簡単に分析できます。また、コンバージョン属性が取得できるため、売上や購買商品などの自社データを紐付けて、ユーザー単位で分析しやすいことが特徴です。

  3. CRMなどの様々な外部システムと連携
    各広告媒体以外に、自社の基幹システムやCRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)など、様々な外部システムと連携可能です。
    例えば、顧客管理のためにSalesforceを契約している場合、アドエビスが提供する「AD EBiSコネクタ」という機能を用いれば、双方の連携が可能です。リード獲得から成約・契約までのデータを紐付けすることで、リードの質を向上させるだけでなく、統合レポートの作成工数も削減できるメリットがあります。

引用:アドエビス公式.アドエビスとGoogleアナリティクス(GA)を比較!違いを詳しく解説 .2023-04-10(引用:2023-10-18)

 

アドエビス(AD EBiS)の注意点

  1. 費用とプラン
    アドエビスは、月額費用が基本料金(定額)+従量課金となっています。また、カスタマージャーニー分析などの一部の機能は有料オプションとなっています。利用する機能や規模に応じて料金が変わるため、事前に見積もりを取ることが必要です。

  2. データ連携
    アドエビスは、外部ツールや社内システムとデータ連携することができますが、その際にはユーザーIDなどの共通キーが必要です。また、連携するツールやシステムによっては、APIやSDKなどの技術的な対応が必要になる場合があります。そのため、データ連携を行う際には、事前に連携方法や仕様を確認し、必要ならば開発者やサポート担当者と連携することが重要となり、自社での対応ハードルが高い場合もあります。

アドエビス(AD EBiS)はどのような企業におすすめ?

  • プライバシーに配慮し、Cookie規制にも対応しながら正確な広告効果測定をしたい
  • 広告媒体ごとのコンバージョン効果をユーザーベースで比較・分析したい
  • 広告分析もしっかり行いながら、マーケティングに必要なデータも集約したい

以上がアドエビス(AD EBiS)のご紹介です。

参考・引用:アドエビス(AD EBiS)公式(参考 2023-10-18)

おわりに

ご紹介した3つのツールは、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自社の目的やニーズに合わせた最適なツールを選んでみてください。

また、CCIではツール選定から導入、導入後の運用までのサポートをご提供しております。
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